デスクトップパソコンはもちろんノートパソコンの記憶媒体として使われるHDDは昔からパソコン周辺機器として重要な役割を持ち活躍していました。そして時代の流れと共にノートパソコンやデスクトップパソコンの記憶媒体はHDDからSSDへと変化を遂げていき、今ではサブに使われる役目を負うように変化しています。
そんなHDDの中でも今回紹介したいのはポータブルタイプのHDD。ポータブルHDDはデスクトップパソコンやノートパソコンに最初から内部に収まっているものではなく、外部HDDとしてUSBなどをつかって接続し、データのやり取りを行うことが出来るアイテムです。
一応ポータブルHDDの前媒体として外部HDDはあったもののそれらは結構な大きさで持ち運びには不向きでした。その後にHDDが小型化されて誕生してきたのがポータブルHDD。以前と比べて小型化されている上に容量もアップ、更に価格が抑えられているため持ち運びにはもってこいの記憶媒体となっています。
そこで今回はノートパソコンやデスクトップパソコンのサブ記憶媒体としてデータの保存やバックアップを行えるポータブルHDDに着目し、選び方・ポイントや販売しているメーカーとおすすめ商品を紹介していきたいと思います。
保存・バックアップにポータブルHDDはとっても便利!
ポケットに入る小型サイズにも関わらず大容量のものなら〇テラバイトのデータを収められるポータブルHDDは文字通り携帯するのに便利なガジェット。そんなポータブルHDDはデータの保存はもちろんバックアップに最適なものとなっています。
というのもデスクトップパソコンやノートパソコンを毎日使っていれば画像やファイル、音楽などのデータは溜まってくるでしょう。そんなときに溜まったデータを残したままでパソコンが壊れてしまったらデータは全て台無しになることもあり得ます。
そうならないためにもパソコンに入っているデータはどこかに保存・バックアップしておく必要があり、その最適なデバイスがポータブルHDDというわけです。価格的にもお手頃なポータブルHDDは1つあるだけでもデータの保存・バックアップに有効、もし事前にデータをコピーしておいたら何年も溜め込んできたデータ全てが台無しになるということも防ぎますから明らかに必須の品物と言えます。
私の場合はパソコンのデータをクラウドに保存、更にポータブルHDDにも保存という二重のバックアップをしているためいつ壊れてもいいような対応は出来ていますが、この記事に興味を持った方はせめてポータブルHDDでの保存・バックアップをすることをおすすめします。
保存からバックアップまで:人気の厳選おすすめポータブルHDDをまずは3個ご紹介
保存やバックアップに使うポータブルHDDをの選び方・ポイントは?
ポータブルHDDを選ぶ際のポイントは簡単に言うと容量、耐久性、セキュリティ、持ち運びがしやすいかどうか、という部分になります。詳細は追って紹介いたします。
どんなデータを保存・バックアップするかで容量を選ぼう
ポータブルHDDの中でも重要なのはどれだけの保存容量が確保されているのかという部分です。ポータブルHDDは容量の少ないものでも500GBから始まり、多ければ4TBになるものまであります。
容量は多ければ多いほどいいに越したことはないですが、ポータブルHDDとして利用する場合は容量が多くなると本体のサイズや重量、価格も比例して増えますので目的にあった選び方をするのが無難です。
軽い写真やファイル、音楽程度なら〜2T程度でOK
スマートフォンで撮影した画像やネット上で拾ったJPGやPNGの保存をしたり、Excelなどのファイルや音楽ファイルを保存する程度の使い方なら大した容量は使わないので500GBから2TBくらいで十分に利用できます。
特に音楽ファイルでは500GBでは足りないと思われますが、持ち歩く音楽ファイルが1つ5MBであれば500GBを使いきるためには100,000曲入れなければなりません。最近ではSpotifyといったクラウドストリーミングサービスも充実していることを考えると音楽ファイルをこんなに持ち歩くこともないでしょうから500GBでも問題ないでしょう。
とはいえその他ファイルを入れているうちに知らぬ間にたくさんのファイルで埋まっているなんてよくあることですから余裕を持って2TBは欲しいところ。この程度の容量ならサイズもコンパクトで持ち運びにも便利です。
高品質な画像・動画を保存するなら2T〜上限なく
高品質な画像、例えば一眼レフカメラを用いて撮影するような趣味のある方の場合は写真をたくさん撮影すると思いますし、1枚1枚のファイルサイズが結構大きくなってしまうので2TB以上の物をお勧めいたします。
また画像だけでなく4K動画を撮影するような場合も1つのファイルサイズは大変大きい物となり、気づいたら簡単にテラバイトを越えるなんてザラにあります。その他ゲーム動画を撮影している場合は4TBですらあってない様なレベルになる人もおられますのでそういった使い方をする方は容量の大きなものの購入がおすすめです。
高品質な画像程度なら4TB以下でもOK。動画の撮影をするなら際限ないため上限もちょっと考えられなくなるということです。
たくさんのデータのやり取りには高速の転送速度が重要
たくさんのデータをパソコンとポータブルHDD間でやり取りを行うなら転送速度は高速な物を使う必要があります。そこでおすすめしたいのはUSB3.0またはUSB3.1の規格を使うこと。
昔はUSB2.0が主流でしたが、こちらは480mb/s程度のスピードでデータ転送を行うため圧倒的に速さが足りませんでした。
そこから現れたのはUSB3.0であり、こちらの規格は5GB/sつまり2.0の10倍以上の高速転送が可能になっています。さらに3.1は10GB/sの転送が可能などかなり高速です。
ただしこれらは理論値であり、実際の転送速度はケーブルの品質や環境によって差が生じるので必ずしもこの数字が出るわけではありません。
とはいえ大容量のデータをやり取りするならUSB3.0は必須ですから、それに対応したものを選んでみてください。ちなみにUSB3.0はポータブルHDDとパソコンの接続端子双方が対応していないと使えないということに注意してください。
記憶されたデータを大切に:耐衝撃性や耐〇〇性のものを選ぼう
HDDと言えば壊れやすいPC周辺機器の代名詞として有名で、昔はちょっとした衝撃を加えるだけでも壊れてしまう時代がありました。しかし今では内部のHDDを守る技術が発達したおかげで耐衝撃落下性能を備えたものも販売されています。
ポータブルHDDは持ち運ぶという用途なためいつどこで衝撃が加わるかを考えると悩みどころですから、最初から耐衝撃性を持ち故障しにくいものを選ぶのが無難になります。また耐衝撃性を重要ですが、中には耐水性や耐塵性を備えた雨やホコリにも耐えうるモデルがあるので探して見るといいと思います。
大事なデータの保管には充実したセキュリティ機能で!
スマホなどを外出時にどこかに忘れると個人情報がだだ漏れになってしまい大変危険な思いをしますが、ポータブルHDDも持ち歩くことで忘れたら大切なデータを誰かに見られてしまう恐れがあります。
しかしその点はご安心ください。ポータブルHDDの中には充実したセキュリティ機能を備えたモデルも販売されているためあなたの大事なデータを見られずに済ませることも可能です。
セキュリティ機能に関しては単純にパスワードがないと開けないというものや、パソコンや様々な場面で現在主流の技術として使われる共通鍵暗号方式を用いた暗号化が使われるものもあります。
こういったセキュリティ機能はポータブルHDDに見られたくないデータを入れているなら必須の機能なので是非選ぶ際は確認してくださいね。
持ち歩くなら重さ・サイズは要確認
ポータブルHDDをポケットに入れて持ち歩く場合は重さ・サイズは軽くてコンパクトなものにするのがベスト。重さはスマートフォンと同じかもうちょっと重いくらいでいいですが、あまり重いのは持ち歩きに不向きになります。
またサイズに関しては最近のスマートフォンよりも少し横幅があり、縦の長さはスマートフォンと同じかちいさい程度に収めるようにしましょう。
ポータブルHDDは容量に比例してサイズも大きくなる傾向にありますからそういった部分との兼ね合いをみながら選ぶのがおすすめです。
ポータブルHDDを販売する主要メーカーを知ろう!
東芝
東芝
アイ・オー・データ
アイ・オー・データ
バッファロー
バッファロー
トランセンド
トランセンド
ウェスタンデジタル
HDDを販売するメーカーの中でも上位に位置するウェスタンデジタルは長い歴史を持つフラッシュメモリーなども展開する企業です。
ポータブルHDDのおすすめをご紹介
I-O DATA HDD ポータブルハードディスク EC-PHU3W1
表面にチェックパターンが入った清潔感とおしゃれな外観を持つアイ・オー・データ製1年保証付きポータブルHDDです。1TBから4TBまである選択肢の幅の広さを持ちながらウィンドウズとマックの両方をUSB接続にて対応。商品到着時にはエコなパッケージで届いてすぐにお使いいただけます。
USB3.0にて接続したときはLEDランプが青く光るため動作の確認も容易く出来ておすすめです。バスパワーなため別電源がいらないのも魅力!
WD HDD ポータブルハードディスク WD Elements Portable WDBU6Y0020BBK-WESN
1TBから4TBまでどれも安価かつ高品質で利用することができ、付属のWD SmartWare Proというバックアップソフトのお試し版がついてくるためバックアップのお試しも体験することができます。
WD SmartWare Proもそうですが、Acronis True Imageを使ってもバックアップすることができるのが魅力。
ハードディスク界隈のトップメーカーで信頼性のある製品を使いたい方は選んで損はしません。
Armor A60 ポータブルハードディスク
表面が黒く側面にライム色を模したおしゃれなポータブルHDD、しかしその出来栄えは凄く特殊構造のシリコンラバーダンプが3メートルの落下やIPX4の防水性能、更には傷が付きにくいなどミリタリー基準のあらゆる耐性がついた仕様になっています。容量は1TBから5TBまでありながら重くてもたったの280グラ厶しかない軽量かつ3年保証がついているというのも魅力的。
耐衝撃性能の高さから日本はもちろん海外旅行中のデータ保存用ポータブルHDDとして利用するのも真価を発揮してくれるでしょう。
Transcend USB3.1 2.5インチ スリムポータブルHDD M3シリーズ TS1TSJ25M3S
容量は1TBと2TBで少ないモデルしかないものの、米軍の落下耐性規格に合格した耐衝撃性能を持つ三重構造のポータブルHDD。USBを差し込んだらワンタッチでバックアップ処理を行うことができ、USB3.1という3.0の実に2倍の速度を持つ超高速転送を可能にしています。
価格も安く2TBならなんとか全てやわ使い切れそうなサイズ感になっているためポータブルHDDとしてはとりあえず使ってみてもいいかな、という感じの仕様がおすすめです。
WD HDD ポータブルHDD My Passport WDBYFT0040BBK-WESN
容量は1TBから4TBまであり、購入後すぐに使えてバックアップも簡単に出来るなど魅力がたくさん詰まっています。
ブラックの荘厳なカラーは男性向きの印象を持つものの、実は選べる色がイエロー、オレンジ、赤青白の合計6色あるため誰でもファッション感覚で持ち歩くことさえできます。
耐久性やセキュリティ機能までついているため価格が通常のポータブルHDDと比べると高くなっていますが、最近では割引価格がお安くなっているため比較的リーズナブルに購入できるようになりました。
BUFFALO ミニステーション USB3.1(Gen1)/USB3.0用ポータブルHDD 2TB HD-PCFS2.0U3-BBA
シンプルイズベストを冠するバッファロー製ポータブルHDDは真っ黒で特に目立つ部分のないコンパクトなモデル。みまもり合図と呼ばれる機能を使うことでHDDの健康状態を調べ、故障を察知することができます。またメーカーからの保証も厚く、データ復旧サービスに対応しているのもおすすめポイント。
ポータブルHDDで保存・バックアップして故障に備えよ!
データの保存やバックアップを有利なものにするポータブルHDDのおすすめ商品を選び方とともにご紹介させていただきました。
たくさんのデータをコンパクトに持ちあるたいという方にはとても便利なパソコン周辺機器になっていますので是非一台その手にとってみてくださいね。
またポータブルHDD程のデータは持ち歩かないけど、より小さなデバイスで少ないデータを持ち歩きたいならUSBメモリなんかもおすすめです。