パソコンを操作する際に必要な入力機器と言えばキーボードやマウス。その中でも特に大切なマウスはカーソルを移動して目的の場所に動かしたりクリックやドラッグなど必須の操作をすることが出来ます。
しかしマウスの弱点を上げるとするならば長時間に渡り握っていると、手首が痛くなる腱鞘炎の発生や肩の慢性的なコリを招いてしまうことが挙げられるでしょう。
もちろんマウス操作のやり方を正しいものにし、ケアもしっかりとすればそういったことは置きにくいのもまた事実。それでも出来れば快適なマウス操作を可能にしたいという方もたくさんいると思います。
そこで今回は普通のマウスや多ボタンマウスなど種類がある中でも異質な存在を放っているトラックボールをご紹介。慣れない間は操作が難しいと言われながら、慣れると凄まじい快適な手元を作ることが出来るトラックボールについて魅力や選び方のポイント、おすすめの商品を紹介していきます。
トラックボールマウスをおすすめする○個の魅力
トラックボールマウスの人気おすすめ3選
大人気のベストセラー定番トラックボールマウス
LOGICOOL ワイヤレストラックボール SW-M570
「ロジクール トラックマン ホイール」シリーズの中でもM570はとりわけベストセラー製品として販売されている大人気のトラックボールマウスです。
人間工学に基づいたフィット感は抜群で安定感のある設置により狭い場所でも快適なマウス操作を実現しています。
ロジクール独自のテクノロジーを用いたUSBレシーバーは同メーカーの同じ技術の製品なら複数機器を1つのレシーバーだけで接続できるためUSBポートを無駄に使わずに済み、ロジクーラーの方にはうってつけ。
カーソル速度を手元で変えることも出来てボタンはそれぞれカスタマイズが出来るため仕事作業やゲームでも大活躍です。
価格も新機種が出ているせいか安価になっており、驚異の電池持ちと1年から3年に渡る長いメーカー保証期間がついているというのも安心して使える判断材料になっています。
2017年に登場した究極のトラックボールマウス
MX ERGO
ロジクールの人気シリーズ「MX」に満を持して新登場した「MX ERGO」はトラックボールマウスに最大20度の傾斜をつけることで、より手が疲れない快適な操作感を実現した究極の製品です。
USBレシーバーは通常の無線通信はもちろんBluetoothを使った2種類の通信が可能であり、ワンタッチで複数のデバイス間の切り替えが出来るのが魅力。
カーソル速度切り替えもワンタッチ、正確な操作も出来てフル充電すれば4ヶ月の利用とたった1分の充電でも8時間の利用が出来るなどとても便利になっています。
M570よりもボタンが増えて8つになっているのもカスタマイズのしがいがあり、一度使い始めたら複数のデバイス間で手放すことのできない存在になること間違いありません。
両手で使える高級感のあるトラックボールマウス
Kensington ExpertMouse ワイヤレストラックボール K72359JP
ケンジントンのエキスパートマウスは本体がそれなりの大きさでずっしりとした感覚のある人差し指・中指操作タイプのトラックボールマウスです。
ケンジントンのこのモデルは大きなボールを囲むようにして4つのボタンが配置されており、専用のソフトウェアを使うことで操作速度の設定はもちろんキーボードショートカットやボタンのカスタマイズを6つまで行うことができます。
20年に渡りエルゴノミクスを追求してきたケンジントンならではの快適性を持つマウスには、本体に付属する形でリストレストもついてくるため手首に対する負担対策もばっちり。
スリムでカッコいいデザインは両手のどちらで操作しても利便性を損なうことがなく、利き手が左手の方でも安心してお使いいただけるのがおすすめです。
トラックボールマウスを選ぶ際はどこを見ればいい?
他のマウスとは違うトラックボールは選ぶ際の着眼点もまた異なりますので、今回はトラックボール独自の着眼点・選び方などをご紹介します。
トラックボールの設置位置から選ぶ
トラックボールのメインになる玉はまるで昔のマウスの底面に入っていた玉の様に見えます。
そんなトラックボールについた玉に関しては親指で操作するのに適した位置、人差し指などの操作に適した位置、それと手のひらを使って大きく操作できる3つの位置に分かれています。
トラックボールの主流は親指操作
トラックボールとして販売されているものの中でも良く目にするのが親指でトラックボールを操作するタイプです。
マウスカーソルの操作は親指が担当し、左右のクリックは通常のマウスと同様に人差し指や中指が担当するためトラックボール初心者の方でも比較的慣れるのは早い優しい仕様になっています。
ただし普段使わない親指が急に使われることになるため親指を酷使することで負担が多くなってしまうのがデメリット。
また親指自体の可動域の狭さからカーソルを大胆に動かすよりは緻密なカーソル操作をしたい、例えばFPSやシューティングゲームといった精度の高い操作に使いやすくなっています。
両手兼用やマウスの可動範囲を増やすなら人差し指&中指
トラックボールがマウスクリックの真ん中に位置するタイプは人差し指や中指でボールを操作することで親指よりもマウスカーソルの可動範囲を大きくできるのが特徴です。
ただしボールが真ん中に来るため左クリックは親指又は人差し指を使用、右クリックは薬指などを使うため普段とは違ったフィンガリングになり最初は違和感が大きくなります。
ボールを起点に左右対称となっているものも販売されていて利き手がレフトハンドの方にも優しいのが嬉しい魅力ですが、デザインがあまりガジェット機器としてカッコよくないのも残念なところ。(デザインは主観なので見る人次第です)
まるで司令塔の様な感覚に?手のひら操作
これは本当にマウスと呼んでいいのか?そんな疑問を投げかけたくなるのがボールが真ん中に大胆に置かれている手のひらタイプのトラックボールです。
左右はもちろん上下も対称的な作りになっている手のひらタイプは種類の中で最も幅広くマウスカーソルを動かすことができ、まるで司令官やパイロットのような気分になれます。
販売されているものとしてはケンジントン製が有名。異質なトラックボールの中でも更に奇抜で人の目を引きたいような方にお似合いです。
有線or無線は好みや使い方次第!
トラックボールマウスは通常のマウス同様に有線タイプと無線タイプのものが販売されています。
無線
USBレシーバーやBluetoothを使ってパソコン本体とトラックボールマウスを通信する無線タイプはコードの必要がなく配線周りが煩雑にならない点がメリットになる種類です。
最近のパソコン周辺機器なら当たり前のようにありますが、トラックボールマウスの場合はBluetoothのものが現状ない、又はほぼないためノートパソコンには不向きになっています。
また無線という関係上使用中の通信切れやミリ秒程度の遅延が発生することがあるためゲームなどで使うには向いていません。仕事や何かの作業をするときに役立ちます。
有線
有線タイプのトラックボールマウスは普通のマウスのようにコードが出ているタイプ。違うとすればマウスのように本体を動かす必要がないため、コード自体はトラックボール操作時にまったく邪魔にならない点が挙げられます。
もちろん収納という意味ではコードの存在自体が邪魔に感じますが、パソコンから給電されるため別途電池はいりませんし、一瞬の操作が命取りになるような場面でラグや通信切れが発生しないため無線よりも実用的です。
安定感を求めるならサイズ(重さ)は大きな物を!
マウスといえばコンパクトなサイズのものが動かしやすくて操作感が向上するものがありますが、トラックボールマウスの場合はサイズが大きく重さのあるものの方が安定感が増してきます。
というのもトラックボールマウスはボールでカーソルを動かすためマウス自体は動かす必要がなく、ずっしりとしていたほうがその場から動かずに安定した操作が出来るからです。
もしもトラックボールマウスが羽のように軽ければボールを動かすと本体も動いてしまうことが考えられますので、やはり安定感のある重さはあったほうがいいです。
携帯するならUSBレシーバーは収納できるものを
無線と有線のあるトラックボールマウスの中でもUSBレシーバーを使用する無線タイプならレシーバーがマウス本体に収納できるものがおすすめてす。
USBレシーバーは他の無線と同じような形状をしているものが多く見分けられないのもありますし、小さくて無くしてしまうかもしれないからです。
とは言っても無線タイプならみんなが知らないだけで基本的にレシーバーを収納できるスペースがあるはずです。
トラックボールマウスであれば裏面を確認してみたり、電池を入れるタイプだとその周辺を確認すれば見つかると思います。
利便性を高めるならボタンの数も重要
マウスの基本は左右のクリックがついているものですが、中には更に多くのボタンがついていてたくさんの操作パターンが出来るものが販売されています。
そのような多ボタンマウスはブラウザ操作時に戻る進むという操作のほかお仕事の際に効率的な作業を進められるボタンがついていて利便性が向上しています。
このとき多ボタンマウスを購入する上で大切なのは個別にボタンのカスタマイズを行えるかどうかという点。
ロジクールの場合は専用のソフトウェアを使用することで各ボタンにキーボードのボタン・ショートカットを割り当てられて非常に便利です。
また、他のメーカーでもこのような割当機能があるなら自分がよく使うキーを割り当てて最効率で動ける環境づくりが出来ますので是非多ボタンかつボタン割り当てが可能な物を選んでみてください。
ゲームをやるならポインターは高精細な物がおすすめ
プリンタやスキャナなどに用いられる指標にdpiというものがあり、この指標はマウスの中でも使われています。マウスにおけるdpiは数値が高いほどトラックボールのほんの少しの動きまで高精細にカーソルを追従させられるためとても便利です。
より精密なマウスカーソル操作がしたいならこの数値は高いものを選んだほうがいいでしょう。ちなみにマウスカーソル自体の動きはパソコンの設定でポインターの速度に関する設定をいじることで変更できます。
切り替え機能があれば尚良
マウスカーソルの速度はパソコン自体の設定で変更することが出来るほか、トラックボールマウス専用のソフトウェアがついていればそこで変更することもできます。
また場合によってはトラックボールマウスそのものにマウスカーソルの速度を段階的に調整できるボタンが搭載されているものまであるため便利です。
このような速度調整をマウス側で行うメリットとしては、普段は大胆に動かしながら細部の動作が必要な時にカーソル速度を落として細かい作業をする、というものが挙げられます。
FPSゲームなんかだと速度変更の使い分けが出来たら非常に有利なエイムが出来るのでおすすめです。
トラックボールのおすすめメーカーを紹介!
エレコム
ゲームパッドなどでも馴染みが深いパソコン周辺機器を販売するエレコム製トラックボールマウスはボタンがたくさんついているものがあります。
また人間の手に合うような優しい作りがトラックボールマウスを握った際に自然な操作を可能にするため利便性が高いのが特徴的。
トラックボールマウス自体の種類も数多く展開されているため同メーカーから好みの物を選びやすく、それぞれのボタンにキーボード機能の割り当てを可能にするものが販売されているので自分好みのマウスを作り上げられます。
ケンジントン
トラックボールマウスを販売するメーカーとしてはトップの知名度を持ち、トラックボールマウスならケンジントンとも言うべき企業です。
ケンジントン製のトラックボールマウスの最大の特徴は基本形がボールを真ん中に配置した左右対称のデザインになっているということ。
中には上下まで対称に感じるものもあり機能とデザインに美意識が高くついています。
ロジクール
トラックボールマウスの大手としてパソコン周辺機器を数多く世に送り出しているロジクールは種類が少ないにも関わらず各種のトラックボールマウスをロングセラーとして販売する当たりを逃さないメーカーです。
有名なのは「M570」、最近では新機種としてエルゴノミクスを意識した「MX ERGO」が販売されたため両方共人気を高く持ち、「M570」に至っては値段が安価になってきたため狙い目になっています。
トラックボールマウスのおすすめをご紹介!
トラックボールマウスで仕事もゲームも効率アップ!
最初こそ使い方に間違いなく違和感を感じてしまうトラックボールは慣れてしまえばこっちのもので、仕事の時間短縮術はもちろんFPSなどの精密な動作を必要とするゲームで有利に物事を進められます。
この記事を書いている私自身は普通のマウスと多ボタンマウス、トラックボールの全てに経験があり3種類を使い分けているくらいなのでその快適さはお墨付きです。
今回はトラックボールの選び方やおすすめ商品をご紹介させていただきましたので、皆さん是非是非お試しください。
資金に余裕があるならロジクールを選んでみたり、なるべく安いものをお試しで使いたいならエレコム製や中国製の物をおすすめいたします。