オフィスワークのほか学校や図書館など様々な場所で用いられている椅子は日常生活の中でも必需品として世界中から愛用されている家具の一つです
その用途は座るため以外にも多岐に渡り、椅子によって目的が違えば形なども違ってくるなど多種多様なものが販売されていることでしょう。
その中から今回紹介していくのがパソコンデスクやオフィスワークなどに合わせたいリクライニングチェア、それも寝られるタイプです。
椅子に座りながらも眠ることができるというその万能性はまさに人類が生み出した人をダメにするアイテムと言わざる負えないですが、果たしてその商品にはどんなおすすめのものが販売されているのでしょうか。
今回は慢性的な首コリに悩んだ末に寝られる椅子を購入した私が選び方のチェックポイントと合わせておすすめのものを紹介していきたいと思います。
寝られる椅子・リクライニングチェアとは?
座面が深く背もたれも大きなリクライニングチェアは重量はあるもののずっしりとした安定感があり、体をしっかりと支えてくれる椅子の1種です。
そんなリクライニングチェアは座り心地が椅子の中でも特によく、ネットカフェなどではフルフラットと並んで特によく愛用されている方がいることだと思います。
そんな中でも寝られる椅子はリクライニングチェアに寝られる機能がついたもの。
通常のリクライニングチェアでも一応背もたれを後ろ側に少し倒すことが出来てリラックスしたり寝ることも可能ですが、寝られるリクライニングチェアの場合は通常より更に大きい180度に近い角度で後ろ側に倒すことが出来ます。
そのため深く倒せば自分自身の体もほとんど寝転がった状態まで体勢を変えることができ、椅子に座りながらでも快適な寝心地を提供してくれてしまいます。
そんな有能なリクライニングチェアなら通常よりも高いのでは?と思われますが実際にはそんなこともなく数万円程度で椅子の中でも比較的安価で購入できるようになっているというのも魅力の1つと言えるでしょう。
寝られる椅子・リクライニングチェアのおすすめの選び方・チェック事項
寝られる椅子・リクライニングチェアを選ぶ際に見ておきたいポイントは簡単に5点、「角度・値段・背もたれのサイズ・足置きの有無・材質」などになります。基本的にはこの5点を確認しておけばなるべく失敗することはないでしょう。
特に重要視したいのは角度。寝られる椅子の目的の1つは「寝転がること」ですからしっかりとチェックしましょう。
最大角度をチェック
通常のリクライニングチェアの角度は多少リラックス出来るような仕様の物だと120度から130度ほどになることもありますが、大抵100度前後になっているものかと思います。
そんな中で寝られる椅子・リクライニングチェアのメインになっている角度は170度です。170度あれば十分に寝転がることは可能なので特に問題ないですが、このほかの角度なら最大180度、これ以上低いものだと150度と160度のものまで販売されています。
150度・160度
寝転がることを目的とした寝られる椅子選びの中では最低限確保しておきたいのが150度から160度です。この角度でも十分ではありますが、なるべく平坦に眠りたいならばあまりおすすめは出来ません。
感覚的にはビーチ用の薄めの椅子やハンモックの上の方に揺られているような感覚になると思います。
170度
180度には一歩及びませんが、それでも十分平坦な寝心地を実現するちょうどいい角度が170度です。販売されている寝られる椅子・リクライニングチェアの中でも170度の物が一番多いため一番選びやすい角度帯になっています。
実際角度がどれだけ感じるかといえばそこまで170度を感じることはありません。首がちょっと浮ついているような感覚はあるものの、体の重みのおかげで170度よりも下がっている錯覚があるので気にならないのというのが現実です。
180度
ちょうど水平となる180度は寝転がると完全に平坦になる角度ですが、販売されている商品で180度の物の数は少なくなっています。
180度は確かに寝心地はいいかもしれません。ですが水平な分体の位置を後ろ側(背もたれ側)にするほど椅子が重みに耐えられずに転倒する可能性があるので注意が必要です。
ちなみに170度でも体が後ろすぎると転倒の可能性があるので180度はより転がりやすいかもしれません。そのせいか180度の寝られる椅子よりも170度の物の方が多く出回っているのではないかと思います。
値段は?コスパを確認
寝られる椅子として販売されるリクライニングチェアの値段は最安値で5,000円のものなどがありました。その次の価格帯なら1万円台、高くても3万円前後で販売されています。
高さ三万円前後でも椅子の寿命を考えたら十分にコストパフォーマンスはいいのですが、更に安くいいものがほしいと言うなら1万円台の寝られる椅子をおすすめ致します。
安さを求めないなら2万円代のものが質を考えても良く、コストパフォーマンスと質を両立して一番安心できる価格帯はやはり2万円代になるでしょう。
もしも5年使うとした場合は毎月数百円程度でリラックス空間を得られると考えれば全然痛い出費とは言えないはずです。
ハイバックorミドルバック
ソファや椅子の購入時に聞くことができるミドルバックやハイバックという言葉は背もたれの高さのことを指しています。
この他にもローバックというものがありますが、リクライニングチェアでは基本的にミドルバック又はハイバックが主流ではないでしょうか。
ミドルバック
背もたれの高さが普通くらいになっているのがミドルバックの高さです。頭全体を覆うことはなくはみ出る程度の背もたれになっています。
利用時間でいうと数時間程度の連続使用に耐えうる感じの作りですが、寝転がるという使い方で言えばミドルバックだと物足りなく感じるということもあるかもしれません。
ハイバック
背もたれが頭全体を覆うほどの大きさを持つタイプです。頭全体をリラックスできるサイズ感なので長時間に渡りパソコンなどを使用するというヘビーユースに向いたものとなっています。
寝転がるという意味では背もたれは長いほうがいいですから寝られる椅子な、ハイバックのもののほうがおすすめできます。
オットマンの有無
オットマンとは足掛けのようなものです。足をかけてくつろぐのはもちろんのこと、寝転がるときには足を伸ばすとはみ出してしまうことを防ぐためにも役に立ちます。
オットマンは普通のリクライニングチェアにはついておらず単品としても足掛けとして販売されています。普通に販売されているオットマンのいいところは付属のよりもクオリティが高く足だけでなく腰をかけることまで出来る点です。
ただし足を起きたいという観点ならリクライニングチェアに付属したもののほうがおすすめです。
なぜならリクライニングチェアに付属したオットマンは小型サイズで椅子自体に備え付けられ、簡単に収納できて使いたいときに引っ張り出して使うなど場所を取らずに済むからです。
材質をチェック
リクライニングチェアや椅子はそれぞれ表面の材質が異なります。その材質は大きく分けると普通の布製、動物などの革を使用したレザー製、通気性の良いメッシュ製の3つがあります。
もちろんこの他にもたくさんの材質がありますが、1万円から3万円程度で購入できる寝られるリクライニングチェアに絞れば大体この素材が使われています。
PUレザー
今回紹介する価格帯で用いられるレザーはPUレザーと呼ばれるものです。編物や織物を下地にして表面にポリウレタン樹脂などが使われています。簡単に言えば人工の革です。
特徴としては通気性がなく熱がこもりやすい、テカテカしている、値段が安い、高級感があるなど。もちろん本物の革もありますが、3万円の寝られるリクライニングチェアではコストを考えても使われないためPUレザーになります。
メッシュ
安くて薄くてサラサラ、その上高機能などスポーツウェア用途で開発されたものがメッシュ素材です。体育会などのゼッケンなどに用いられています。
リクライニングチェアに使われるメッシュとしては表面にポコポコと整列された穴が空いており涼しさを感じますが、実際のところ通気性に優れていて汗なども乾きやすく暑い夏にはうってつけです。
ただし見た目はPUレザーと比べると薄いイメージなのであまり高級感は感じられません。冬は寒く感じることから夏にメッシュの椅子を使いながら冬は毛布を足すなどして使うのがいいと思います。
布
表面に布が使われたもの。レザーやメッシュにはない無光沢の質感と触り心地のいい布を楽しむことが出来ます。リクライニングチェアだとその種類は多くありません。
寝られる椅子・リクライニングチェアならサンワダイレクトがおすすめ!
寝られる椅子・リクライニングチェアを一番最初に販売したのかは不明ですが、PC周りの用品を販売するサンワダイレクトからは「寝られる椅子」シリーズというものが展開されています。
その中には約10種類のバリエーション豊かな寝られる椅子が販売されているため選びやすくなっています。さまざまな素材はもちろんのこと角度も豊富で安心感もあるので気になる方は調べてみるといいでしょう。
市販されている寝られる椅子でサンワダイレクト以外のものは寝られる椅子シリーズの模造品のようなものばかりであまり独自性が感じられないので最初からメーカーを固定しても損はありません。
180度曲がる寝られる椅子・リクライニングチェアのおすすめ一覧
サンワダイレクト ゲーミング座椅子 150-SNCF005
背もたれが180度とほぼ平坦にすることが可能なゲーミングを謳う椅子です。84センチほどになる背もたれは全身をすっぽりと覆う抱擁感を持ち、レースにも使われるバケットシートのデザインがとてもカッコよく感じられます。角度調整もレバー操作でお手軽なのが魅力的。
肘掛けは前後左右幅などに段階調整が可能なので好みに合わせて自分の体型にあった安心できる肘掛けを楽しめるほか、外しても問題なく使えるため肘掛けが嫌いな人はつける必要すらありません。
PUレザー製なので高級感もあり、色は赤と黒があるからカッコいいものと抑えめのカラーを選べます。ヘッドレストや取り外し可能なクッションもよく、ランバーサポートで腰のサポートも充実。
ただ難点を上げるとしたら座椅子になっているという部分。リクライニングチェアのように高さを調整できないためデスクと使うとしたら高さが足りず、低めの机などと合わせて使う必要があります。
もちろん椅子の下に物を置くことで高さを調整することも出来ますが、180度に傾けて使用した際に転倒したら危ないかもしれません。
170度調整出来る寝られる椅子・リクライニングチェアのおすすめ一覧
サンワダイレクト リクライニングチェア 150-SNC117
170度というほぼ平坦な角度調節を可能にしているPUレザーの高級感あふれるリクライニングチェアです。
クッション性の高い背もたれ部分には上下に移動することが出来るランバーサポートが搭載されており、腰の負担を減らすことが出来たり好みに合わせた位置に配置してくつろぎスペースを追求することが出来ます。
座面の下に内蔵されているオットマンは簡単に引っ張り出して簡単にセット可能。すぐさま足場が作れるため足を休めるのもらくちんです。価格としてはそれなりに高いですが、その分寝られる椅子としての完成度は高い物になっています。
サンワダイレクト リクライニング 150-SNCL008
この記事を書いている私自身が2018年7月現在愛用している寝られる椅子・リクライニングチェアはこちらです。170度の無段階調整はほぼ平坦に出来て寝心地は安定しています。
オットマンはもちろんのこと、肉厚で高級感のあるPUレザーが身をフカフカと包み込んでくれるのが魅力。ハイバックかつ巨大なヘッドレストは頭をしっかりと支えてくれており、ランバーサポートが4段階調整出来るのも良い。
仕事をするときはランバーサポートを4レベルくらいに設定することで腰を強く支えて猫背を防止、リラックスしたいときにはオットマンを伸ばして簡単にレバーを引いたら軽くベッドが出来上がりそのまま休息時間に入れます。
お値段は寝られる椅子の中でもトップに高い部類ですが、それでも3万円以下にはなっていますので長期利用を考えたらコスパに問題はありません。
関連記事:この椅子のレビュー記事はこちらです↓
【レビュー】首コリ狂のサンワダイレクト寝られる椅子9個の評価感想!サンワダイレクト メッシュチェア 150-SNCM002
PUレザーの寝られる椅子が多い中でも表面全体にメッシュ素材を使用しているリクライニングチェアです。角度は170度調整可能である点やオットマン搭載、ランバーサポートが腰痛対策に枕に使えるなどその他商品と魅力を共有しています。
その中でも気になるのがメッシュ素材という点。PUレザーと比べるとメッシュ素材は通気性に優れていて熱が籠りにくいというものがありましたが、こちらの椅子の実験ではPUレザー製とメッシュ製で30分感座った結果メッシュのほうが約2度温度が低かったというものがありますのでその実力はお墨付きです。
椅子に座りながらも出来れば熱はあまりこもらないでほしいという方ならPUレザーよりもこちらのメッシュ素材の寝られる椅子を選んだ方が失敗はしないでしょう。
サンワダイレクト メッシュチェア 150-SNCM012
通気性の高いメッシュを背もたれ全面にふんだんに使用したハイバックタイプの寝られる椅子になっています。背もたれのメッシュは透けて見えるほどで涼しさが抜群に感じることができ、実際にその涼しさはお墨付きになっているため夏でも冬でも蒸れない快適スペースを作り上げられます。
オットマンが搭載されていることはもちろんのこと、背もたれのメッシュにはランバーサポートもついているためクッション性も抜群。ひじ掛けが他の物と違って稼動式ではなく金属フレームが美しい固定式になっている点がインテリアとしてのデザイン性もオフィス空間に馴染みやすさを出しています。
控えめな価格設定も購入しやすさを醸し出すなどその魅力はあふれ出ているでしょう。
DORIS オフィスチェア 170度リクライニング
本体価格が12,000円を切るという破格になっている寝られる椅子。価格だけを見たら間違いなく一番のコストパフォーマンスを持っていることがわかります。
ただし評価を覗いてみると耐久性に問題がある意見や作りが雑だといわれている部分があるのも一つの事実。安かろう悪かろうの精神で挑戦的に購入してみるもよし、値段をなるべく抑えたいという方が購入するもよしの商品です。
その仕様は170度調整可能なリクライニングである点や3D形状の座面や背もたれが優しく体を支える点、オットマンの形状が独特でくぼみに足を入れたらフィット感を感じられそうな点などが挙げられます。
160度調整可能な寝られる椅子・リクライニングチェアのおすすめ一覧
サンワダイレクト ゲーミングチェア 150-SNCL003
サンワダイレクトから販売されている「寝られる椅子」シリーズの中でもゲーミング座椅子と兄弟関係を持つゲーミングリクライニングチェアです。
ゲーミング座椅子との違いを上げるとしたら座椅子タイプではないため通常のデスクと合わせても使えるようになったこと。
ただしゲーミング座椅子が180度角度を調整出来たのに対してこちらは160度までしか調整できず、平坦に近いもののフルフラットを目指したい方には不向きとなっています。
デザインや機能性に関してはゲーミング座椅子と同じものになっていてカッコいいため、ゲーミングに惹かれながらも寝られる椅子が欲しいという方におすすめしたいモデルとなっています。
その他の寝られる椅子・リクライニングチェアのおすすめ一覧
サンワダイレクト リクライニングチェア 150-SNCL004
レバー1つで背もたれを150度無段階に調節可能な寝られる椅子シリーズの1つ。通常のリクライニングチェアなら良くて120度程度しか曲がらないのに対して150度という寝るか寝られないかの絶妙な角度まで調整出来る仕様になっています。
PUレザーが汚れを拭きとりやすく高級感もあるほか、厚みのある座面と背もたれがご自身の体を優しく包み込んでくれます。オットマンもあるのであぐらをかいたりリラックスモードなら羽を伸ばせるのも魅力。
150度という控えめな角度設定とミドルバックになっている分サンワダイレクトの「寝られる椅子」シリーズとしてはかなり安価な17,800円というコスパ抜群の価格設定になっているところも購入を後押ししてくれています。
寝られる椅子・リクライニングチェアで快適な生活を!
サンワダイレクトが販売し始めてから類似品がたくさん出回り始めた節もある寝られる椅子・リクライニングチェアの中から選び方と合わせておすすめのものを紹介させていただきました。
たくさんあるため簡単に選びたいならサンワダイレクトを推したいところですが、予算などと合わせてお気に入りのものが見つかればと思います。
特にリクライニングチェアはオフィスワークなどで長時間使用するとなれば必須アイテム。妥協しない選び方でも長期的に快適なパソコン&オフィスライクを歩んでいきましょう!