PC用品を展開することで有名なサンワダイレクトから展開されている「寝られる椅子」シリーズはリーズナブルな値段で販売されていて興味を持つ方がおられるのではないかと思います。
私もその一人として「寝られる椅子」を探していたところ、今回はサンワダイレクト製の物にたどり着いたのでレビューしたいと思います。
数ある「寝られる椅子」から今回私が購入した商品は「オットマン付きリクライニングチェア(ハイバック・角度可変ランバーサポート・PUレザー・170°)」です。
購入目的から評価に対する答えと自分の使ってみたレビュー・感想など見ていきますので購入の手助けになれればと思います。
寝られる椅子の購入理由
第一の理由であり一番大きい理由としてあるのが慢性的な重度の首コリ(肩こり?)です。私自身2015年頃から首の調子が悪いという自覚はあったのですが、特に気にせずオフィスワークをこなしていました。
そんな中で2017年には首の痛みが強力になってきて医者に通うようになり、それから何ヶ月か継続しても治らないので放置することにしました。
その後2018年になっても首コリは相変わらず治る気配は見せず仕事に支障が出るばかりです。そこで私が考えたのは寝ながら仕事が出来ないかということ。
私の首は立ったり座っている状態だと首に大きな負担がかかるためにちょっと時間が経過するだけでもしんどくなってしまいます。
しかし幸いなことに寝転がった状態なら首へと負担はそこまでないのか楽に出来るんです。そこで私は布団に寝転がってスマホ片手に仕事をするのが日課になりました。
仕事自体は文字を書いたりするのがメインなのでスマホでも簡単に行なえ、実際このレビュー記事もスマホのフリック入力で書いています。
ただ集中して書きたいときは我慢してでも机に座りキーボードを叩くんです。そのときに布団とパソコンの椅子に向かうのが面倒くさいという問題が出てきます。
そこで思いついたのが「パソコン用の椅子として使えて寝ることも出来る椅子はないかなぁ?」というものでした。そこから寝られる椅子探しが始まりました。
サンワダイレクト製の寝られる椅子に行き着いた経緯
とりあえず私が寝られる椅子を購入するに当たって条件として考えたものは「リクライニングチェアであること」、「ほぼ平坦に寝転がれること」、「なるべく値段は控えめに」、「ある程度信頼できる」、「肘掛けを動かせる」というものでした。
この中でも「肘掛けを動かせる」というものは探しても見つからず結局未達成だったのですが、その目的は邪魔にな時に上下に動かしたりギターを弾きたいときに邪魔というのが理由なので特に気にしませんでした。
ということで「寝られる椅子」と検索してみて一番最初にヒットしたのはサンワダイレクトの「寝られる椅子」シリーズです。
このシリーズには魅力的な物がたくさんあったのでいいな、と思いましたが一応他にもいいものがないか探しました。
しかしながらアマゾンでも楽天でも寝られる椅子を後追いで販売し始めたような物ばかりで特にいいものはなかったので「信頼性」の観点でサンワダイレクト製の「寝られる椅子」に選択肢が絞られます。
ちなみに信頼性を考えなくてもいいなら寝られる椅子という意味で1万円台で購入できるものもありましたし、値段重視ならサンワダイレクトは高めなので注意。ですが何年も使うものであり仕事で使うことも考えたら安いものは避けたいところです。
サンワダイレクト製の寝られる椅子の中でも「150-SNCL008」に行き着いた理由
サンワダイレクトの「寝られる椅子」シリーズを確認してみると全部で7種類の物が存在していることがわかりました。この中から「150-SNCL008」を選んだ理由ですが、まず選ぶ上で椅子の角度が出てきます。
椅子の倒せる角度は個人的に完全に寝転がれるくらいが良かったのでなるべく180度に近いものがいいなと考えます。そこでたった一つ180度に出来るのが「ゲーミング座椅子」。
ただ「ゲーミング座椅子」は名前の通り座椅子だったのでパソコン用デスクとリクライニングチェアの組み合わせでは使用できず却下でした。もう一つゲーミングチェアはありますが、こちらは角度が160度にしかならないのでダメです。
180度の次に角度が倒せるのは170度でした。しかし170度であればいくつか存在していることがわかります。そこで条件に加えたのがハイバックであること。
「寝られる椅子」シリーズにはミドルバックとハイバックがあり、これらの違いは背もたれの高さの低さが関係しています。もしも寝転がりたいと考えた場合ミドルバックだと長さが足りず不便なのでは?と思ったのでハイバックを選びました。
その後は特に考える部分はないと思います。170度であり、ハイバック仕様まで絞ると後はメッシュタイプで涼しいか、レザー製で肉厚か、値段はいくらなのかという部分で絞れます。
最終的に私は一番値段が高く、肉厚に見えた「150-SNCL008」を選びました。
サンワダイレクト「寝られる椅子 150-SNCL008」の感想・評価レビュー
ということで今回購入した寝られる椅子の感想・評価レビューをいくつかの観点に分けつつお届けします。
組み立てはまぁまぁ簡単にできる
大きなダンボールで届いた箱は非常に重く部屋に入れるのが地味に大変でしたが、椅子のパーツは普通くらいの重さなのでそこまで組み立てには苦労しませんでした。
例を上げるとしたら私自身は筋力も対してなくひ弱な女性レベルの体格なので、そんな体格でも一時間かからずに組み立てられることを考えると一人でも組み立ては簡単に出来ると思います。
一応組み立て時の注意点を上げるとしたら椅子のキャスター部分はしっかりカチっと音がなるまで押し込まなければならない点。
このキャスターは全部で5個ほどありますが、ちょっと押し込んだ程度ではカチっとならなくて案外力を必要とします。とは言ってもキャスターを押し込んでから体重で押すようにすれば問題なしです。
手の力だけだと力が足りないかもしれないと覚えておいてください。
もう一つは背もたれをつけるのが地味に大変という点。キャスターをつけた足に座面を取り付け、その後に背もたれをつけるのですが、この時のネジ固定が地味に大変でした。
座面に背もたれについた鉄の部分を押し込まなければならないのですが、腕の力だけでは厳しいです。コツとしては背もたれを垂直くらいの角度でパーツをツッコミ、上から体重で思い切り押すようにするものだと思います。
この組み立てだけはおそらく椅子作りの中でも一番の難所(といっても難しくはない)なので心してかかりましょう。
ネジの締める順も間違えるとネジ穴と組み込みが合わずに無駄手間がかかるので必ず左上右下左下右上の順で行うこと。
この部分をクリアしたらもうゴール同然で組み立てが終わるはずです。
マニュアルを読めば難しいことは何もないのでその点ご安心下さい。一人でも簡単ですが、不安なら二人以上の組み立てにするとより簡単だと思います。
ランバーサポートは恐らく便利
4段階に調整が可能なランバーサポートは仕事に腰を支えてくれるために背もたれについているパーツです。実際に使ってみたところ、ちょうど腰にある骨の部分にしっかりとフィットするような形で支えてくれました。
元に戻すときは四段階よりも上に持ち上げることで初期の状態に戻すことが出来ます。使用用途は仕事やモニター画面に集中したいときなど。
通常集中したいときは背もたれによりかからずに体が前のめりになると思いますが、この時心配なのが猫背にならないかという点です。
座面の大きな椅子に座っていると腰を起こしたら人によっては猫背になり、これが続くことで首に大きなダメージを徐々に与えると思います。(実体験あり)
そんなときにランバーサポートがあれば腰を支えてくれるため余計な力も必要ないですし、猫背の発生も低減してくれます。
私自身は首が痛いのでもっぱら背もたれによりかかる又は寝転がるという選択肢になり使う機会が少ないですが、実際便利なのであったほうが便利でしょう。
使わなければ使わなくても全く邪魔になるようなこともありません。
オットマンは有能
足の支えになってくれるらしいオットマンはとても有能だと思います。正直出しっぱなしでもそれほど邪魔になるものでもないですし、実際邪魔ではありません。
それどころかオットマンを伸ばせは寝そべられて、伸ばさずに座面にくっつかせておけば椅子の面積が非常に広くできるのでちょっと範囲を得した気分になります。
普通に座っているときに使えば足を伸ばせて屈伸や長時間の利用でも疲労せず、あぐらをかいても面積が広くてスペースが足りなくなることもないので安心してご利用いただけます。
また収納していたときに座面の下のスペースが煩雑で足の置き場に困らないか?という疑問もありましたが特にそういった問題もありませんでした。
肘掛けは便利であり邪魔にもなる
肘掛けについては最初から自分の希望として上下に動かせるというものがありました。これはギターを弾いたり何かをするときに邪魔になりそうだからという理由でしたが、寝られる椅子の中に肘掛けを上下に動かせるものがなかったので我慢です。
結果的にはやはり便利だし邪魔にもなります。基本的には肘をかけてマウスやキーボード操作をすることで疲労を抑えることが出来るので便利に使用できます。
また寝そべったときも肘掛けは邪魔にならないか?と思いましたが、思ったよりも邪魔に感じることはありません。
邪魔に感じるのはやはりギターを弾くときと椅子に座るとき、離れるときのほかあぐらをかいたときなどです。特にギターに関しては肘掛けが上下に動かせないと邪魔以外の何者でもありません。
ちなみにかなり浅く座れば一応ギターを弾くことは可能ですが、それでも肘掛けから圧迫感は感じられました。
まぁ最終的に寝られる椅子を購入するなら肘掛けは避けられないのであまり参考にならないと思います。
170度の角度は寝られるのか?
今回のメインとも言える問題が本当に寝ることができるのか?という疑問ですが、結論から言うと普通に寝転がることが出来ました。前提として私の身長は168センチほどとなっています。
最大限倒してみて寝転がると普通に寝転がることができたほか、面積が広いおかげで仰向けはもちろんのこと横に向いたり軽い寝返り程度なら出来ます。ただしうつ伏せは可能ではあるもののそんなに快適ではないと思います。
また角度の170に関しては私には物足りない感じでした。首の負担がたったの10度ついているだけでも微妙に負担になるんですよね。
ちなみに背もたれの登頂部に合わせて頭を置いたら首の負担が軽くなったのでかなり頭を上の方にすればいい感じになりそうです。
ただこの時に問題なのが椅子が重さに耐えられなくなることがある点です。170時傾けた状態でうつ伏せかつ頭を背もたれよりも前に突き出していたところ、椅子が重さに耐えられずに頭側に倒れかけました。
幸い普通に手を着いたら戻ったのでのよかったですが、一本間違えると転倒しそうなので傾けた状態で重心を前に出すのはちょっと危ないかもしれません。
180時に傾ける椅子がないのはもしかしたらこの倒れる問題のせいなのかなと思います。足の方に関しては私の身長ならオットマンありで快適です。
角度調整レバーについて
椅子の角度を調整するレバーは左側についていますが、このレバーは案外力が必要で軽く押そうとしただけでは動かず傾きません。またレバーは基本がロックで調整後に勝手に元のロック位置に戻るのは便利でした。
レバーを引いた状態で背もたれに体重を乗せることで傾けられるのはとても楽ちんです。また戻すときはレバーを引いたら元に戻せますが、この時体重を乗せていたら戻りません。
かといって体重を乗せていないと少し勢いある感じに戻ってくるので肘掛けに体を挟まないように注意が必要だと思いました。
椅子の高さ
今回購入した椅子の高さはそれなりの高さがあったようで、一番低い高さに合わせても以前使っていた椅子より高く感じています。そのため身長の低い方だと足が浮いてしまうかもしれません。
私の場合ですと深く座ったら足を完全に地面につけることはできずに少しだけ浮きました。とはいっても普段から足を地面につけるよりはあぐらだったり足を伸ばしてオットマンに乗せてしまうのでまったく問題はないです。
ただ机の高さによっては入らなかったりするかもしれないので、机が低い方は気をつけるべきだと思います。
熱はこもりやすく冬は快適
PUレザー製の椅子なので熱は結構こもりやすく暖かくなります。そのため夏に使うぶんにはこもった熱が熱く感じるでしょう。
ただその分冬は暖かく過ごせるので季節によってメリットとデメリットが反転するタイプの椅子だと思います。
もしも熱が籠もるのを気にするという方ならサンワダイレクトの寝られる椅子シリーズにはメッシュ製で通気性がよく熱がこもりにくい同じようなものまで販売されていますのでそちらの購入を検討してみてもいいと思います。
私は革製が良かったので今回は革製です。クッション性もあって体が包み込まれます。
摩擦は割と高い
革製なのでしょうがないと思いますが、摩擦は割とあるため地肌で座るとベタベタと体にまとわりついてくる感覚があります。
そのような感覚が嫌だという方は椅子に対してシーツや薄めの布団などを敷いたほうが快適に感じるかもしれません。
サンワダイレクト製寝られる椅子の評価
購入してみての評価は兼ね問題はなく、星4つほどでいいんじゃないかと思います。シリーズの中でも複数の種類がありますから角度と値段と材質による熱のこもり具合に合わせて自分好みのものを選んでみてはいかがでしょうか?