パソコンを使うときに必然的に必要になるのがモニター。モニターはデスクに設置して見るものですが、毎日長時間みる場合は適切な距離、角度で見なければ無駄に目や肩回りに疲労がたまる原因になります。
そんな時におすすめしたいのが今回紹介する「モニタアーム」です。モニターアームは自由に動かせるアーム部分にモニターを取り付けることで、自分好みに位置や角度、高さを調整することが出来ます。
そうすることで自分にとって疲労の溜まりにくい形でパソコンを使用することができ、お仕事や作業が快適なものになること間違いありません。
しかしモニターアームは軸や取り付け方法、種類がたくさんあり、メーカーもエルゴトロンやサンワサプライなど色々あってわかりにくいですよね。そこで今回はモニターアームの選び方を紹介すると共に、おすすめ商品をご紹介。
自分の環境にあったモニターアームを手に入れて、快適なパソコンライフを送ってみて。
パソコン環境を快適に!おすすめモニターアームとは何か・メリットは?
通常のパソコン用モニターと言えば土台となるスタンドがついていて、自立する形で支えが必要なくパソコンデスクに設置することが出来ます。ただ、普通に設置したモニターは多少の調整が出来ても、大きく調整することは出来ません。
そこにパソコン用モニターアームを導入することで、モニターの高さ、角度、向きを自由自在に調整できるだけでなく、場所を取っていた土台となるスタンド部分に空きができるためパソコンデスク上のスペースを広めに取ることが出来ます。
病院やレジャー施設なんかで壁からアームが生えてモニターが吊るされているのを見たことがありませんか?パソコン用モニターアームはアレと同じものです。
モニターアームを利用する4つのメリット
モニターアームを導入することで得られるメリットはたくさんあるものの、主なメリットは4点です。
モニターの位置調整がスタンドよりも自由になる
デスクを圧迫するスタンド部分がなくなり、広々とした空間が生まれる
シングルモニターだけでなく、複数枚のモニター設置が煩雑にならない
適した位置にモニターを設置することで、無駄な疲労が生まれにくくなる
このようにメリットだらけのモニターアームは粗さがしをしない限りデメリットがほとんど思いつかず、導入することでお部屋やオフィスに快適な空間を作ることが出来ます。
以前はモニターアームと言えば高級品なイメージでモニターより高価な事もありましたが、現在は各メーカーから数千円でも購入出来る安価なプライスでリリースされているため、誰でも気軽に購入出来るようになりました。
パソコン用モニターアーム人気おすすめベスト3選
Amazon人気ナンバー1.激安コスパ重視モニターアーム
BESTEK PC モニター アーム BTSS01BK
信頼性の高いエルゴトロンの人気モニターアーム
エルゴトロン モニターアーム 45-241-026
可動域の広い4軸激安モニターアーム
グリーンハウス モニターアーム GH-AMC03
パソコン用モニターアームのおすすめ選び方│失敗しないコツ
パソコン用モニターを自分好みの自由な配置の手助けになるモニターアームを選ぶ際に見ておきたいポイントを紹介します。
簡単に言いますと、モニターアームの動き方、サイズや耐荷重、取り付け方式などは確認しておきたい点なので、失敗しないためにも必ずチェックしてみて。
おすすめ必須選び方│動き方(水平・垂直・複合)
モニターアームはどのような動き方をするのかによって3種類に大まかに分けることが出来ます。単純に横に動くか、縦に動くか、両方かという違いです。
高さを気にしないなら水平可動タイプ
水平に可動するタイプは高さを変えることは出来ませんが、横向きにスライドするような動きとモニターを左右にふらせることが出来るタイプです。とは言ってもモニターアームのポール部分をガス式やネジを使って位置調整することが出来るものがほとんどなので、高さを変えられる商品は多いです。
このタイプは両隣に他の方がいる場合に画面のみを左右に向けることが出来るため、わざわざ正面に呼ばなくても隣の方になら簡単に画面を共有することが出来ます。
左右への操作ができるのは他の方への画面共有のしやすさが段違いになるため自分だけじゃない方と利用する場合におすすめ。それだけでなく、椅子に座っての作業中に横に向かってもたれかかりながらダラダラ作業をするときは、モニター画面を自分方向に向けられるためいつでも快適にご利用いただけます。
高さのみ調整したいなら垂直可動タイプ
垂直に可動するタイプはモニターの高さを調整することが出来るもの。真正面に構えるときは座っている方向に近い方向に来て、モニターの必要がなくなったときは一番高い位置にすることでパソコンデスク上の見栄えを良くすることが出来ます。
この手のタイプを有効活用したいときにおすすめなのは寝ながら椅子に座って高い場所に置いたモニターを見る方法です。通常のモニターだと椅子に寝ながら座ったとしてもモニターを見る為に目を無理やり下にさげて覗く必要がありますが、高さが調整できるタイプは寝ながらでもモニターを見やすい位置に固定出来ます。
両方を備えた水平垂直複合可動タイプ
水平だけでなく垂直にもモニターを動かしたいという方は両タイプに対応した可動が出来る複合可動タイプがおすすめです。両方のメリットを所有することでバランスよく快適にお使いいただけます。
複合可動タイプはアームの関節が増えがちな点がデメリットですが、快適にモニターアームを動かしたい場合は基本的に関節が増えるので目をつむりましょう。
縦置き・横置き・角度の切り替えに360度回転タイプ
モニターアームにはアームとなる部分(軸)が何本もついている物がありますが、その中でもモニターを装着する部分がどれだけ動かせるのか、という点はとても大切です。
具体的にはモニターの縦置き、横置きを自在に変更できる360度回転の有無。さらにモニターを自在に首振りさせるような機能もあります。
水平・垂直の移動も大切ですが、モニターが装着された部分の柔軟な動きこそがモニターアームの醍醐味なので、どれだけ動くかは確かめてみて。
おすすめ必須選び方│モニター対応サイズ・耐荷重
ストレスなく可動させるなら対応サイズは見よ
モニターアームには取り付けるモニターのインチについて最大サイズが決められている場合があります。これを無視して使用すると、各パーツ同士が干渉し合って上手く使えない可能性もあるので注意が必要です。
特にモニターを複数枚取り付けられるタイプで対応サイズを無視して使うのはご法度。対応サイズより大きいモニターを2枚以上取り付けるとモニター同士が高確率で干渉しあって、バランスの崩れた見栄えの悪い環境が出来ます。
私自身がデュアルモニターを構築した際に、対応サイズを見誤った2枚を取り付けて失敗しているので、皆さんにはそんなことのないよう必ず確認してほしいです。
ずれ下がりを防ぐため!耐荷重をチェック
モニターアームに設定されている耐荷重は10kg前後が多く、中には20kg以上まで耐えられるものも販売されています。そんな耐荷重を守らないと起こりうる問題はモニターアームの破損とアーム部分が勝手にズレ下がるということ。
安物のモニターアームでもありがちですが、せっかくアームに固定して快適な位置に置けたモニターもズレ下がってしまうと使いにくくなるので、耐荷重と取り付け予定のモニターの重量は比べておきましょう。
あまり耐荷重に近すぎてもズレ下がりの可能性はあるので、8割程度の重さが良いと思います。
おすすめ必須選び方│VESA規格の対応状態
購入する際に気になる事と言えばモニターとモニターアームの適合性。適合したものが購入出来なければ使うことは出来ないので損してしまいます。
そんな時に確認するのが必須な物として「VESA規格」というものがあり、これはモニターアームその他の取り付けの際に使われる国際規格です。
「VESA規格」はモニター寸法と重量による関連付けによって75mm、100mm、200mmといった感じで分かれているのですが、モニターアームが対応しているのはほとんどの場合75mmと100mm。
これらについてモニターの裏を確認して「VESA75」や「VESA100」と書かれていればモニター側はVESA規格に対応、後はモニターアームがVESA規格に対応しているか確認するだけで装着可能かどうか判別できます。
ということで「VESA規格」は購入時に確認必須ですから、絶対に確認しましょう。ちなみにモニターが非対応でもDIYで自作マウントを作って取り付けることは可能です。ただし自己責任!
おすすめ任意選び方│モニター枚数分設置できるか
モニターアームは1枚取り付けるシングルだけでなく中には2枚3枚とデュアル、トリプルディスプレイにする方もおられます。
そんな時に自宅で使用するモニターは何枚かによってモニターアームの対応枚数を考える必要があります。
株やFXをする人、何かを監視するような防犯用途には4枚取り付けられる物まであるため確認してみてください。また、今はモニター1枚しか装着しないという方も、後から複数枚取り付けたいという場合は2枚以上取り付けられる物を最初から選んでしまうのもおすすめです。
おすすめ任意選び方│取り付け方式
モニターアームで大切なのはアームだけでなく固定する土台部分もあります。一般的に土台の固定部分でよく使われるのはクランプ式ですが、その他含めて4種類ほどあるので確認してみて。
定番で簡単なクランプ式
パソコンデスクの天板を挟み込むようにして土台を取り付けるクランプ式はモニターアーム固定方式の中でも最も一般的な方法です。購入時はモニターアーム側の挟む部分と天板の厚さが対応しているかを確認しましょう。
クランプ式は取り付けが簡単ですが、デメリットとして薄い天板やガラス製に取り付けるのは困難になることと、取り付け部分のスペースが取られてしまうことが挙げられます。
挟み込む部分にクッションがついた優しい設計のモニターアームもあるので、デスクを傷つけたくない方をその点も確認してみて。
固定力は抜群のグロメット式
モニターアームをしっかりと固定したい、重量級のモニターを設置したいという方にはガッチリ固定のグロメット式がおすすめ。パソコンデスクの天板に1cm程度の穴をあけて太いボルトで固定します。
クランプ式と比べると固定部分のスペースがあまり取られないため見栄えが良くなるほか、挟み込む必要がないため壁とデスクの間に余計な隙間を発生させずに済むのがメリット。
大画面モニターを設置するならぜひ試してみて欲しい物ですが、唯一の欠点はパソコンデスクに穴をあけてしまうということでしょう。
パソコンデスクに一切負担をかけない壁掛け式
自宅の壁面に固定する壁掛け式はパソコンデスクに負担のかからない方法です。デスク上に固定部分がないため見た目のキレイさなら一番といえます。
ただし壁に穴をあける必要があるため賃貸住宅はもちろんのこと、自宅でも躊躇してしまいます。また一度取り付けたら場所を移動することが出来ず、移動した分だけ壁に穴が開くので最初が肝心。
最近ではパソコンモニターだけでなくテレビを壁に取り付けるのも流行の1つなので、大画面モニターを設置する際は考えてみてもいいかもしれません。
パイプに装着するならポール式
ポール式のモニターアームは支柱となる部分があればどこでも装着可能なタイプ。例えばメタルラックの支柱に設置するといったやり方が挙げられます。
パソコンデスクはないけど支柱があるという方は購入を考えてもいいと思いますが、支柱が重さに耐えられないと安定して設置出来ない点に注意してください。
おすすめ任意選び方│軸の数(可動域)
モニターアームの関節部分は軸と呼ばれ、数が多いほど柔軟な可動域を実現します。一般的には2軸から4軸程度が人気なので、選ぶ際は軸の数も確認してみてください。
基本的にシンプルなものだと1軸、可動範囲を売りにしているなら4軸が多く販売されています。
パソコン用モニターアームを販売するメーカーは?
パソコンモニターの設置に便利なモニターアームを販売するメーカーとして有名なのはエルゴトロン、次点でサンワサプライやグリーンハウスが安価でコスパの高いモデルを販売する傾向にあります。
エルゴトロン
モニターアームの中でも比較的高価な商品を展開するエルゴトロンは安心感が強く、モニターアームの第一人者と言えるメーカーです。高価ではあるものの調整のしやすさと設置の安定性なら他のどのメーカーにも負けないため、ハイエンド商品として本格的にモニターアームを使いたい方に向いています。
1982年のアメリカで生まれたエルゴトロンですが、実は創設者のハリー・スウィーアが現在の標準規格となっているVESA規格の策定に尽力していたという事実もあります。
ちなみにパソコン用モニターアームも優秀な商品が多く揃っているエルゴトロンは、その他医療施設や学校といった施設で用いられるアームなんかの開発もしていて事業用プロダクトもさかんです。
そういった対ビジネス・行政向け商品の展開こそが現在のエルゴトロンに繋がっているのでしょう。
サンワサプライ
パソコン周辺機器ならサンワサプライ。そう言いたくなるほどPC関連機器に力を入れているサンワサプライはキーボードやマウス、パソコンデスクから寝ながら椅子その他たくさんの商品をリーズナブルに提供しています。
中でもモニターアームに関してはとても豊富に販売していて、その安さも魅力的。日本企業なだけあって「安かろう悪かろう」という訳ではなく、安くても質の高い高品質なモニターアームを購入することが出来ます。
グリーンハウス
パソコンが現在ほど普及していない時代に高価なメモリーに疑問を呈し、安価なメモリーモジュールを提供することから始まったグリーンハウスは今ではたくさんのPC周辺機器を提供すると共に、ソーダマシンや宇宙事業など幅広く活躍しています。
そんなグリーンハウス製のモニターアームは安価でよく出来ているのが魅力。エルゴトロンは高価だから選びたくないという方や、なるべく安いモニターアームが欲しいという方はグリーンハウス又はサンワサプライを選ぶことになるおすすめのメーカーです。
パソコン用モニターアームおすすめ紹介
モニターアームでパソコンデスクに空間を!
パソコンデスク周辺の整理はもちろん、快適なモニタリングを可能にするモニターアームの選び方・ポイントを紹介すると共に、おすすめ商品をいくつか提案させていただきました。
色んなモニターアームがありますが、シングルはもちろん作業用途やゲーム、株など使い方を分けられるデュアル以上のディスプレイ環境なども構築してみてくださいね。